microbit-science-summer-2025

作品名(仮)

「スライム心筋シート ~磁力とプログラムによる鼓動表現~」

構造構成

🔹 全体構成図(平面型作品)

┌───────────────────────────────────────────────────┐
│   透明シート上にスライムを配置(心臓型)              │
│   ↓                                                │
│ [磁石内蔵モーター] ──── micro:bit ──── 磁力センサー  │
│                        ↑                           │
│                   LED・音などの出力                 │
└────────────────────────────────────────────────────┘

🛠 材料・機器リスト

名称 用途 備考
砂鉄スライム 心筋を模した拍動素材 粘度調整が重要(流れすぎないように)
micro:bit v2 制御装置 モーター・センサー・LEDを統合制御
モーター(ギア付きDC) 磁石を回転・振動 拍動周期の制御に使用
ネオジム磁石 磁力でスライムを動かす モーター上に固定するタイプ推奨
QMC5883L(磁力センサー) 拍動の反応検知 I2C接続/スライムの磁力変化を読み取る
LED(赤) 拍動と同期して光る 生命感の演出に使える
透明PETシート(A4程度) スライムを敷く心臓形容器 心臓の形にカット&保護材として使う
配線材・電池ボックス 電源供給と接続 micro:bitと各部品をつなぐ

🧠 制御プログラム概要(micro:bit)

# 擬似コード例(MakeCodeでも可)
loop:
    read magnetic field from QMC5883L
    if field strength :
        increase motor speed
        blink LED faster
    elif field strength :
        slow motor speed
        dim LED
    wait fixed interval

🎯 実装ステップ

🔍 審査観点への対応

観点 対応内容
着想が新しいか 医療技術の「心筋シート」を模型として応用
創意工夫が盛り込まれているか 磁力 × プログラム制御 × 感覚的な表現の融合
研究努力が積まれているか スライムの粘度調整・磁場強度実験・周期検証を試行錯誤で実施
学習したことを発展させているか 生物・物理・電子工作の複合学習の成果を形にしている

🪛 1. 回路構成案(基本設計)

🧩 接続概要図(シンプル構成)

           ┌─────────────┐
           │ micro:bit v2│
           └────┬────┬────┘
                │    │
       ┌────────┘    └────────┐
       ▼                     ▼
  サーボモーター        QMC5883L磁力センサー
       │                     │
     磁石(回転)       砂鉄スライムの磁力変化を検知
       │
     シートの下に配置

2. モーター選定:どれを使う?

モーター種類 特徴 メリット 留意点
小型DCモーター 回転速度が高い シンプルな動きで磁力変化を作れる 回転制御は難しい(ON/OFFのみ)
ギア付きDCモーター トルクが強く安定 低速回転で拍動っぽさ◎ モータードライバICが必要になる
サーボモーター(推奨) 角度制御が可能 微細な動きで“拍動リズム”再現 PWM制御が必要(micro:bit対応)

→ 今回は、サーボモーター(SG90など)がおすすめです。 一定の周期で“角度”を変えることで、磁石を回転/揺らしてスライムに鼓動を与えることができます!

🔋 電源まわり(電池ボックス)

🔍 プログラム制御(例)

# MakeCode形式(擬似コード)
on start:
    set servo to 0°

forever:
    if magnetic field :
        servo angle = 45°
        LED ON
    else:
        servo angle = 10°
        LED OFF
    wait 500 ms

→ 拍動をゆっくり or 早くするパラメータは、センサーの値や手動入力で調整可能!

💡 次にできること

3. 容器デザイン:「心筋シート型心臓」

🎨 1. 外形・構造概要

┌──────────────────────────────────────┐
│  半透明PETシートを心臓形に切り抜く      │
│  砂鉄スライムを中央に配置               │
│  シート下にモーター+磁石ユニット配置    │
│  micro:bit+LEDは周囲に固定            │
└───────────────────────────────────────┘

🛠 素材選定

部品 目的 工夫ポイント
PETシート(0.5~1mm) 容器のベース/拍動が見える 曲げやすくて加工しやすい、磁力が伝わりやすい
シリコンシート(代替可) 柔軟性の高いベース 心臓っぽい質感を再現、接着しやすい
フチの補強(段ボール/厚紙) 構造強度UP、安全対策 “拍動枠”を作ることで形状を維持できる
マウント台/スタンド 展示用/モーターユニットの収納 100均小物ケースやスタイロフォーム等もOK

心臓形のカットイメージ

🧪 スライム配置の工夫

💡 演出&視覚効果のアイデア

工夫 内容
LED(赤) 拍動に合わせて“鼓動する”ように光る。周囲の静かな演出に◎
心音(ブザー) “トン・トン”と周期的に鳴らすことで生命感を強調(希望があれば追加)
ラベル・解説シート 心筋/磁力/拍動の説明を書いて、来場者にわかりやすく